007/Casino Royale~007/カジノ・ロワイヤル~
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション(初回生産限定版)(2枚組)
『007/Casino Royale』
「007/カジノ・ロワイヤル」
〔About The Movie〕
原作小説1作目を映画化したシリーズ第21弾!
今回、6代目となるジェームズ・ボンド役は「レイヤー・ケーキ」や「ミュウヘン」、「トゥーム・レイダー」のダニエル・クレイグ。共演はフランス人女優で「キングダム・オブ・ヘブン」や「ルパン」、「ドリーマーズ」などに出演のエヴァ・グリーン、「しあわせな孤独」や「フレッシュ・デリ」、そして「キング・アーサー」でハリウッド・デビューしたマッツ・ミケルセン、「恋におちたシェイクスピア」や「ショコラ」、「リディック」のジュディ・デンチ、「シャフト」や「バスキア」、「レディ・イン・ザ・ウォーター」のジェフリー・ライト、「ハンニバル」や「雲の中で散歩」、「マイ・ボディガード」のジャンカルロ・ジャンニーニなど。
監督は「レジェンド・オブ・ゾロ」や「バーティカル・リミット」、「すべては愛のため」のマーティン・キャンベル。彼は「007/ゴールデン・アイ」でも監督を務めているので今回がシリーズ2回目の監督となる。更に今作の脚色はアカデミー作品賞「クラッシュ」や「ミリオンダラー・ベイビ」などを手がけたポール・ハギスが担当。
〔About The Story〕
英国諜報部MI6のスパイであるジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)がその腕を認められ、‘00’の地位に昇格する。最初の任務は国際テロ組織のネットワークを絶つ任務を課される。テロ組織の資金源である組織の元締めであるル・シッフル(マッツ・ミケルセン)と接触するため、マダガスカルに潜入。情報を手に入れて、バハマ、マイアミなどに渡りコネクションを探るボンド。財務省から送られてきたヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)とモンテネグロに潜入したボンドはそこでル・シッフルと遂に対面し、膨大な額が動く「カジノ・ロワイヤル」で危険なゲームを始める・・・。
6代目ボンドはダニエル・クレイグだ!
〔Commentary, etc・・・&Grade Of This Movie〕
前作、「ダイ・アナザー・デイ」から4年経ってのシリーズ最新作!しかもピアース・ブロスナン降板劇から様々な憶測や噂で右往左往し、初の金髪ボンドとなるダニエル・クレイグが就任。決まった当初はボイコット運動まで巻き起こるという騒ぎにまで発展。
正直、ダニエル・クレイグに決まった時は彼の過去のイメージ(髪型などの容姿)から「ん??」って感じました。が、誰が何を言っても自分でちゃんと映画を観てから評価をしようと決めてました。いつも映画を観る時でもそうなんですが、自分の好みもありますし、漠然とした人の評価を当てにしないからです。周りに一々流されていたら、映画とかって観れませんからww
原作の1作目にあたる今作。今回描かれるのはジェームズ・ボンドが007になって、初めての任務をこなしていくというストーリー。今までのボンドとは違い、まだまだ荒削りでワイルドで人間臭い一人の男として描かれています。そういうイメージ自体、ダニエルにかなりマッチしていてイイ感じ!今回の役の為に毎日筋トレをしてきたというだけあって、かなりワイルドな雰囲気が漂います。
今までのボンド・ムービーで描かれたボンドはプレイボーイで上品で・・・という感じでしたが、今作は一味も二味も違うんです。初めて本気で愛する女性が登場しますし、人間的な部分がしっかりと描かれ、葛藤する姿も見られるのです。色んな考え方があるでしょうが、僕が見た感じでは完全な仕切りなおしに思います。
今回は早々に作品の評価を
《 評価:S 》
公開前から様々な意見があったのですが、観た方はかなり驚いたハズ!それまでの噂や憶測なんか吹き飛ばす程の上出来!!各方面からの評価もかなり高いです。作品自体のクオリティの良さはドラマ性の高さ、アクションのテンポ、ロマンス部分の描き方など色んな部分で絶妙なバランスを見せているから。
ダニエルの演じるボンドはショーン・コネリー以来の衝撃とまで言わせるだけあって、質がいいです。正直な意見ですが、これまでブロスナンのボンドが一番好きだった僕も動きましたww
とにかくカッコイイですから、ダニエルのボンドは!キレがあるし、色んな表情を見せるし、ワイルドだし、人間臭いし。髪型も短くして、今まで誰も見た事がないボンド像をものの見事に叩き出しましたね。
ジュディ・デンチは素敵な女優さんですねぇ~
“M”を演じたジュディ・デンチがまたかなりイイ感じ。「ゴールデン・アイ」から登場shちえいますが、彼女には不思議な魅力がありますし、演技が上手い!今までで一番ボンドと絡んだのではないでしょうか。段々とお互いに信頼関係を築き上げていく過程があるので当然ではありますが。ダニエル・クレイグがかなり彼女に興味を持っているのも分かる気がする。素敵な女性ですねぇ~。
今作は自分の中でかなりの大ヒット。今まで観てきた映画の中でもかなり上位に位置づけられました。こんなに何回も観たのは久々!!
劇場、試写会含めて7回も鑑賞してしまいましたからぁー
〔Stealth Mode/ネタバレ区域〕
今回もご存知、ステルス・モードを使ってRustyなりの意見をお送りします!
いつも通り、ネタバレを見たくない方はスルーしてくださいね!!
ご覧になりたい方はドラッグして文字を反転させてくださいねっ☆
出来る限り、映画の進行に沿って細かく書いてますから~!!
では、ここからブッチギリのスタートです!!
↓↓↓ココから「ステルス・モード」↓↓↓
さぁ、今回も遊びに来ていただいて有難う御座います!
さてさて、早速ですがこの「カジノ・ロワイヤル」のオープニングに注目!
毎回、007シリーズはオープニングからかなりのクライマックス・シーンを展開しますが今回は今までとは違います!初のモノクロ!!!しかもかなり静かに始まるのがイイ感じです。プラハにいるMI-6内部の裏切り者を始末するために登場するボンド。静かな会話の中にボンドの最初の殺しの回想が含まれていて、派手ではないのに惹き付けられる!!この回想の中で格闘して敵の頭をを洗面台に押さえつけるシーンではボンドの表情に注目。簡単に殺してる感じではなくて、妙に切ない顔をします。この辺りから既に人間味がある雰囲気。
そして「あれ、いつものガン・バレルのシーンはどうなるんだろう?」って思った瞬間、決めてくれます!振り向きざまに新たなガン・バレルのシーンが登場!!!これだけでも今までとは全く違うボンドが楽しめますww
ダニエル版ボンドの初のガン・バレル・シーン
タイトル・ロールもいい意味で何処か古臭い感じがたまらない!ホント、古き良き時代の映画に戻ったようです。ある意味、原点に帰って完全リニューアルした作り。カードが飛び交い、シルエットのボンドが戦うという一見シンプルでオサレ(オシャレ)なモノ。それが逆に新しくて味がアル。しかも、途中でクィーンの顔に照準が当たると一瞬だけヴェスパー(エヴァ・グリーン)の顔が映るのがオシャレ!気が付いた人もいたことでしょう。
ウガンダのシーンではコンスタントにル・シッフルの人物像が明かされます。この時にMr.ホワイトも出てきて、悪役の面子をフラッシュで紹介するような流れ。テロのお金を“洗濯”して、増やして返すというのがル・シッフルの仕事。あまり無駄がないシーン展開で端的にキャラ紹介してくれます。
マダガスカルでは“00(ダブルオー)”に昇格したボンドの初仕事が描かれます。謎の爆弾魔、モロカ(セバスチャン・フォーカン)を捕らえるハズが逃げられるので激しいチェイスが始まります。ここでのアクション・シーンはかなりテンポが良く、CGなどではないライヴ・アクションが展開。ボンドが仲間とのやり取りをする際に仲間がインカムを着けた左耳を押さえると、「耳を触るな!」というシーンがありますが、こんな些細なシーンでもプロっぽさを表していて実にいい。
モロカとボンドが走る走る!!今では世界的に知られるようになったエクストリーム・スポーツ「バルクール」の第一人者であるセバスチャンの動きがとにかく早くてスゴくて目が離せない。「バルクール」とは劇中のように走ったり飛んだり登ったりするのを肉体だけでこなすもの。要するにワイヤー・アクションなどではないのです。ボンドもまたスピーディ!今までで一番若いボンド(38歳ですから!)だけに、ワイルドで動きも早くてパワフル!!一連の流れを見ていたら、「まるでジャッキー・チェンの映画みたい」って感じましたww
モロカを追い込んだナムブツ大使館のシーンを見ていて思ったのは「なんかマーティン・キャンベルらしいなぁ」ってこと。マーティンは「ゴールデン・アイ」に続いて今回が2度目のボンド映画。警護の兵士に乱射され、窓ガラスが飛び散る中を走るボンドは「ゴールデン・アイ」の中盤のロシアの図書館のシーンとダブりました。同じように感じた方、いません??
今作ではMの自宅が初めて登場!ボンドが忍び込んでいて、帰宅したMと会話するのですがここではMのキャラクターが上手く描かれています。ボンドに対して声を荒げるあたりはまだ信頼関係が出来ていない感じで新鮮。残念ながらMの本名は出てきませんが、それとなくニュアンスを漂わせる会話が面白い。いいセリフもありましたねぇ。ボンドがMに言う「Well, I understand double Os have a very short life expectancy. So your mistake would be short left」は個人的に名ゼリフの1つとカウント!
バハマに移動したボンドはレンタカーのフォード・モンデオでオーシャンズ・クラブへ。今までのボンドとは違い、白い半袖シャツというラフなスタイルを見せてくれます。今作のボンドはまだ完全にソフィスティケートされた感じではないのでラフなスタイルが多いのも見所。Pコートやアロハ系のシャツ、ポロシャツなどを着こなしてます。また、海水浴客を装ってディミトリアスを監視する際、ボンドは見事な肉体美を披露!この登場の仕方はシリーズ1作目、「ドクター・ノオ」でハニー・ライダーが登場したシーンを彷彿させます。
バハマではなぜボンドが「アストン・マーチン」に乗り始めたかが解明。あれは人の車だったんですねぇー。ポーカーで勝負し、勝ったボンドがディミトリアスから頂いてたとは。これがきっかけで「アストン・マーチン/DB5」に乗るようになっていったワケですから。しかも、シリーズ初の左ハンドルが登場!今までは右ハンドルしか出ていませんでしたから。
ボンドがディミトリアスに近づく為に彼の妻、ソランジュと接触。ディミトリアスを追う為に彼女を置いていく際にはいつもボンドが飲むシャンパン、「ボランジェ」が登場。その中でもヴィンテージの「グラン・ダネ」をオーダーし、キャビアも一緒にオーダーしていくあたりがボンドらしい。
ボンドは人妻がお好き・・・
マイアミまでディミトリアスを追うボンドはここでもまた派手なアクションを展開!「スカイフリートS500]を爆破しようとするテロを食い止める為、また走るボンド!更に敵の乗ったタンクローリーに飛び乗り、スピーディなアクションが堪能できます。今回のボンドはめちゃ足が速い。パトカーがタンクローリーを追い、車内で乱闘するボンドら。飛行機の着陸寸前のところを走りぬけ、飛行機のジェットエンジンの風圧でパトカーが飛ばされるシーンもド迫力です!!実はこの一連のシーンはマイアミではなくイギリスで撮影されてます。サリー州、ギルドフォードに近いダンス・フォールド空港で10週間もかけて撮影。更にボンドがターミナル・ビルから駐車場に敵を追いかけるシーンはプラハ空港で撮影されたそうです。
ダニエルがスタントなしでチャレンジ!
危うし、ジェームズ
マイアミの一件を片付けて、バハマに戻ったボンドの顔には無数の切り傷が!今まで、色んな戦いで怪我をするボンドの姿を見ていますが、大体はスグに治ってる。でも、今回はちゃんと傷があるまま次のシーンが出てくるので妙にリアリティがあるんですよぉ。
今までには見れなかった部分が見れてしまう
モンテネグロに移動する列車の中でヴェスパー(エヴァ・グリーン)と初めて対面するボンド。ここでも会話に注目。ポーカーの話からお互いの素性まで話していくあたりがファン泣かせ。ボンドは確かに子供の時に両親を事故で亡くしてますのでそういう部分を知っているファンならニヤッとする場面かも。知らなかった人でも彼のことをもっと知りたくなるシーンだと思います。
今回のボンド・カーはコレ↑
『Aston Martin DBS』
モンテネグロに到着し、ホテルのフロント係から渡された封筒に今回のボンド・カーである「アストン・マーチン DBS」の鍵などが入ってます。渡されてスグに車に向かうボンドはここで銃を手に入れます。銃は「トゥモロー・ネバー・ダイ」の後半から使用しているワルサーP99を使用。もう完全にこれに定着してますね。以前は同じワルサー社の「PPK」でしたが時代の流れで変わりました。「ドクター・ノオ」の前半でベレッタ社の銃からワルサーに変わり、今も続いています。
今回もワルサー社のP99を使用
ポーカーでの戦いを前にホテルの部屋で着替えるボンド。「ゴールデン・アイ」以降、ボンドのスーツは「ブリオーニ」社製。ハンドメイドの老舗で有名人の間でもよく知られているメーカーです。今回はボンドのタキシードがそのブリオーニ社製。お値段は約74万円程!!ドレス・シャツは英国の老舗「ターンブル&アッサー」のもので約7万円するとか。かなりビックリ!!ディナー・ジャケットを渡されたボンドはヴェスパーにどうして自分のサイズの物があるのかを聞きますが、すんなり目で測ったと答える彼女。面白いやり取りの1コマ。
高級タキシードに身を包むボンドはカッコイイ
【カジノ・ロワイヤル】でのポーカーのシーンはなかなか面白いのですが、ルールを知らないと分からないトコが多いのも事実。出演者らは事前にちゃんとポーカーの練習をスタジオで行ったりしてましたから、かなり本格的なプレー。ポーカーにも色んな種類があり、この劇中に登場するのは「テキサス・ホールデム」というメジャーなゲーム。まず最初に各プレイヤーに2枚のポケットカードが伏せて配られ、次に3枚のコミュニティカード(共通カード)がテーブル上に表向きに配られます。以降2回のベットラウンドで新しいコミュニティカードが配られます。ポケットカードにこのコミュニティカードと合わせた7枚のカードで競うゲームなのです。原作の「カジノ・ロワイヤル」ではバカラだったのですが、映画ではポーカーに変更されています。
ポーカーの最中、ボンドがオーダーするカクテルは彼がいつもチョイスする「ウォッカ・マティーニ」。オーダーの仕方が細かいので今頃になって急に「あのカクテルは何?」って言う人が増えたそうです。本来、マティーニはジン・ベースで作るのですがそれをウォッカで作らせて、ステア(混ぜる)のではなく、シェイクさせるのです。今では劇中のセリフにちなんで『ヴェスパー・マティーニ』と呼ぶそうです。レシピはゴードン・ジンを3、ウォッカを1、ベルモット(キナ・リレ)を1/2、それをシェイクして最後にレモン・ピール(皮)を入れるのが彼のスタイル。
初めてスパイとしてのボンドを見るヴェスパー
ル・シッフルから金を取り戻しに来たテロリスト、オバンノらに襲われたボンドとヴェスパー。階段での格闘シーンはかなり迫力があります。オバンノのマシェット(鉈)に対してボンドはタキシードを腕に巻いて応戦。このシーンを見てるときは「あ~あ、74万のタキシードがぁ。あ~あ、7万のシャツが血まみれだぁ・・・」とかいう貧乏な感覚で見てしまいましたww
部屋に戻ったヴェスパーがシャワー・ルームでうずくまり、ボンドが寄り添うシーンがなんとも切ないしいとおしく感じます。初めて殺しの現場を見たヴェスパーはショックで「指に付いた血がとれないの・・・」と。ボンドが寄り添って、濡れながら彼女を抱き寄せるあたりは今までの作りとは全く違い、女性にも受け入れられる切ない名シーンになるのではないでしょうか。個人的にはかなりお気に入りのシーン。
人間味溢れる上質な1シーン
個人的にかなりお気に入り!
ボンドがル・シッフルの恋人、ヴァレンカに毒を盛られた為にグラスとあるものを持ってトイレに駆け込みます。グラスと一緒に持っていったのはおそらく食塩。即席の食塩水で解毒を試みたものと考えられます。食塩水には解毒作用がありますので、応急措置としては効果があると思われます。その後、アストン・マーチンに向かい、MI-6と連絡をしながら自己治療するシーンでボンド・カーの仕掛けが登場!とは言っても、今回は大掛かりな仕掛けは無く、銃と治療用の道具しか入っていません。これも新鮮でリアリティがある感じで良いのではないでしょうか。
ヴェスパーを助けに向かうボンドのDBS
そのボンド・カー、「アストン・マーチン DBS」はかなりあっさり破壊されます。拉致されたヴェスパーを助ける為に敵を追いかけるボンド。が、ヴェスパーが道路上横たわっていたのでそれを避けて大破!!ナント、7回転もしてしまいます。実はこのシーン、ギネスブックに登録されたそうです。今までは6回転が最高記録だったそうですが、このシーンでは7回転し、記録更新を果たしたのです。それにしても、約3000万円の車をあっけなく壊してしまうなんて、ゴージャス過ぎる!!
↑ギネス・ブックに載った記録がコレ
ル・シッフルに囚われたボンドが拷問されるシーンがかなりインパクトありです!色んな拷問シーンがありますが、今作の拷問シーンはかなり印象的でリアリティがあります。このシリーズの中だけに限らず、様々な映画の拷問シーンの中でも歴史に残るのではないでしょうかねぇ。ものスゴく基本的でありながら、男性には効果的な拷問。ボンドが気絶するのも分かります。そんな中でもユーモアがあるのがまたボンドらしいww
静養所で意識が回復したボンドを見守るヴェスパー。カジノで勝った賞金の送金の際に暗証番号を聞いて心が動かされるヴェスパー。暗証番号が「Vesper」と聞き、涙ぐみながらボンドに話しかける姿が妙に切なく感じます。ここで初めてお互いの心が近づきますから。この時、ヴェスパーの衣装にも注目。グリーンのワンピースに同系色のアジア風なピアスをしています。女性なら気が付いた方も多いと思いますが、衣装などで楽しむのも映画の鑑賞の仕方の1つです。
二人はその後、ビーチで有意義な時を過ごします。ここでボンドは自分の本心をヴェスパーに打ち明けます。初めて本気で愛した女がヴェスパーなのですから。このシーンも含めて、今回のボンドはサービス旺盛!バハマでも水着を披露しますし、拷問シーンでも裸を披露。女性ファンが沢山増えるのではないでしょうかねぇ~。
女性ファンが増えるだろうなぁー
ヴェニチアにヨットで移動したボンドとヴェスパー。水の都としても有名なのでヨットでの移動が似合いますよねぇ~。今回は特別許可を受けてグランド・キャナルで実際に撮影されています。ヨットがここを通るのは数百年ぶりなんだとか。ヴェスパーの衣装もどこかイタリアン・テイストで雰囲気にマッチしています。また、ボンドはタイトなTシャツに「Persol」社製のサングラスというラフなスタイル。今回のワイルドで荒削りなボンドもかなりイイ感じです。
つかの間の休息を過ごしていた二人。が、ヴェスパーがボンドを裏切っていたコトに気が付いたボンドは尾行し、取引する現場に遭遇。壮絶なクライマックスとなります。ヴェネチアの街にある1軒の水上住宅が崩壊する中でのアクションは圧巻!実際にある家とボンド映画では欠かせない「パインウッド・スタジオ」の両方で撮影されていて、外観だけは実際の家を撮影。全く同じものをスタジオに作り、これを見事に崩しています。家の中での戦いのシーンやボンドが最後にヴェスパーを救い出そうとする水中シーンもパインウッド・スタジオで撮影。CGではないところがスゴいし、ライブ・アクションを感じさせてくれます。本物の迫力はやっぱイイですねぇー!!!
ヴェスパーを失ったボンドはここから人を信じなくなっていく。作品が進むにつれて段々と今まで見てきたボンドに近づいていきます。Mから本当の理由を聞かされたボンドの表情は切なく、冷たくも感じます。ヴェスパーが残したバッグの中には二人が過ごした海辺で拾ったと思われる貝殻も。ここでボンドはまた心を閉ざしてしまう、といったところでしょう。
エンディングはコモ湖にあるMr.ホワイトの自宅。帰宅したホワイトに電話が入り、足を狙撃されます。そして現れたのはボンド。ここでやっと恒例のシーン!映画好きな方々や007シリーズが好きな方々ならご存知のアノ名セリフ!「The name is Bond, James Bond.」が最後の最後で聞けます!これが一番最初のボンドの姿って感じで鳥肌モノ!その後にモンティー・ノーマン作曲のあの有名なサウンド、「ジェームズ・ボンドのテーマ」で締めくくる!実にオサレですよねぇ~。今回もデビッド・アーノルドが曲を担当。オリジナルのサウンドに若干アレンジを加えてゴージャスな終わり方を演出。
観終わって、「あれ、ここで終わりなのぉ??」って思った人、多いでしょう。これまでのシリーズは1話完結でした。が、プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンは今までとの違いをコメントしています。「これは全てを最初から創り直すつもりで臨んだ作品。今作は過去のシリーズから切り離して観て欲しい」と話していましたが、その通り!次回の22作目は続編として作られるそうです。仕切り直しっていう感じがまた斬新。
エンドロールの最後にはちゃんと「James Bond Will Return」の文字が出てきますので、ちゃんとチェックしてくださいねー!映画は完全に終わるまでが映画ですから!!
↑↑↑ココまでが「ステルス・モード」↑↑↑
今回のテーマ・ソングは久々の男性ボーカル!15作目の「リビング・デイライツ」のa-ha以来なんですねぇ~!!今回はクリス・コーネルが歌う「You Know My Name」が主題歌。残念ながらオリジナル・サウンド・トラックには未収録。しかも、映画公開前から流れていたPVと映画に使われてるバージョンは違うんです。映画バージョンではこのシリーズの音楽を担当しているデビッド・アーノルドが参加して共同で作ってるので豪華。
ちなみにこの曲、海外ではシングルCDで発売されていますが、日本では未発売。かなりいい楽曲に仕上がっていて、「“ゴールド・フィンガー”以来の名曲」とまで言われています。
↓欲しい方はココで!!
- Chris Cornell
- You Know My Name
聴いてみたい方は↓をクリックしてPVでどうぞ~。
「You Know My Name」のPVをご覧いただけます(YouTube)。
まだ映画が公開されていない時点で既に次回作の話が出ていたのですが、公開は2008年の11月頃に公開予定。その第22作目、通称「ボンド22」のストーリーは、原作者イアン・フレミングが60年に発表した短編集「バラと拳銃」に収録されている「危険」(原題:Risico)をベースにしたものになるとのこと。
「危険(Risico)」はイギリスにヘロインを供給する麻薬組織を壊滅させるために、ボンドがイタリアに派遣されるというストーリー。「危険」のストーリーやキャラクターの一部は、すでに「007/ユア・アイズ・オンリー」や「007/美しき獲物たち」で使用されていますが、「ボンド22」では「危険」をベースに同短編集に収録されている他の短編の要素を織り交ぜてストーリーが構成されるようです。また、「ボンド22」は「007/ダイ・アナザー・デイ」までの過去のボンドシリーズのように1話完結スタイルではなく、この「007/カジノ・ロワイヤル」の続編になる予定だとか。
それを示すように同作の脚本家ロバート・ウェイドは「『カジノ・ロワイヤル』で完結していないボンドの心の流れを、キャラクターが破綻しないように次回作で描かなければならない」と語っており、ヴェスパー・リンドを演じたエバ・グリーンは「劇中で言及された、あるキャラクターが次回作の悪役になるかもしれない」と明かしています。「ボンド22」の撮影は今年の後半に開始される予定です。
【ちょっと舞台裏】
このシリーズのプロデューサーであるマイケル・G・ウィルソンは今作でもカメオ出演してます。ボンドとヴェスパーがモンテネグロに到着し、アストン・マーチンDBSに乗って連絡係のマティスに会いに行くシーン。マティスが根回しして、地元の警察署長を逮捕させるのですが、その警察署長がプロデューサーのマイケル・G・ウィルソンなんですよぉww
今回はシリーズ初のソニー・ピクチャーズ配給作品ということで様々なソニー製品が劇中に登場。ボンドが使う携帯は「ソニー・エリクソン」のM500。海外では限定販売もされています。この他にもソニー製のPC「Vaio」やDVD-Rもソニー製。
ボンドが使う時計として有名な「オメガ」はもちろん今回も登場。しかも今作では2種出てきます。今回は比較的にスーツよりもラフでオシャレなスタイルが多いボンドに合わせて、「シーマスター・プラネットオーシャン」が登場!バハマのシーンなどで見られます。そしていつものように「シーマスター・プロダイバーズ」ももちろん登場。モンテネグロへ移動する電車の車内でヴェスパーが時計の話をし、ボンドが「オメガ」と答えるところがニクい!
初のブロスナンのボンド役が話題になった「ゴールデン・アイ」から前作の「ダイ・アナザー・デイ」まで使われていたボンドの靴は「チャーチス」のもの。今作ではイギリスの老舗である「ジョン・ロブ」に変更されています。1849年に創立したシューズ・メーカーでイギリスの最高峰と言われています。どこまでも高級だぁー
当初、今作の敵は宗教的なテロを設定していたそうですが、ダニエル・クレイグの意見で変更になったそうです。今のご時世を考えてのことでしょうけど、宗教的なテロというのは避けた方がいいとアイディアを出し、変更されたんだとか。ヘタなコトを映画で描くと悪い影響もありますからねぇ~。
↓関連作からCDまで色々と楽しんでくださ~い
- Inc. Dorling Kindersley, Greg Williams
- Bond on Set: Casino Royale
- David Arnold, Isobel Griffiths, Nicholas Dodd, Derek Watkins
- Casino Royale [Original Motion Picture Soundtrack]
- サントラ
- 「007/カジノ・ロワイヤル」オリジナル・サウンドトラック
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 007 アルティメット・コレクション BOX
The Devil's Own~デビル~
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- デビル [SUPERBIT(TM)]
『The Devil's Own』
「デビル」
主演は「スター・ウォーズ」旧3部作や「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「ハリウッド的殺人事件」のハリソン・フォードと「バベル」、「オーシャンズ13」、「スリーパーズ」のブラッド・ピット。共演は「RONIN」や「キリング・ミー・ソフトリー」、「トゥルーマン・ショー」のナターシャ・マケルホーン、「ボーン・ウルティメイタム」や「セイブ・ザ・ラストダンス」、「モナリザ・スマイル」のジュリア・スタイルズ、「デンバーに死す時」や「グリード」、「ディープエンド・オブ・オーシャン」のトリート・ウィリアムズなど。
監督は「ペリカン文書」や「隣人」、「推定無罪」のアラン・J・パクラ。社会派作品を得意とする監督ですが、今作公開の翌年である1998年に交通事故で他界しています。
〔About The Story〕
アイルランド。フランシス・マグワイヤーがまだ8歳の時だった。食事の準備をしていると、男たちが家に押し入り、父を眼前で殺されたのだった。彼の父親はIRAシンパだった。その後、フランシスはアイルランド独立運動に身を投じ、冷徹なテロリストに成長していた。イギリスの秘密調査局、「SI5」に襲撃され、仲間の大半を失ったフランシスはローリー・ディヴァニー(ブラッド・ピット)という偽名でアメリカはニューヨークに潜伏。IRAシンパであるフィッツ・シモンズ判事(ジョージ・ハーン)の手引きにより、ニューヨーク市警の警察官であるトム・オミーラ(ハリソン・フォード)の家に下宿することになる・・・。
二人の男の運命的な出会い、そのゆく末は・・・
〔Commentary, etc・・・&Grade Of This Movie〕
1997年の作品ですから気が付けばもう10年前!!でも、全然色あせてない作品なので観ていない方はレンタルでしてみてくださいねぇー。観た方でも改めて今観るとまた面白いかも。
撮影が長引いたりしたことから主演俳優の2人の不仲説なども飛び出して、何かと話題になった作品。きっかけは撮影中は2人が一切口を聞かなかったとか、ブラピが「あんな作品に出なければ良かった」と言ったとか、ハリソンがインタビューで「ブラピより自分の子供の方が可愛いに決まってる」と言ったとか色々あったのですが。
実際にはブラピはハリソンのコトを昔から好きな俳優の一人と言っていたそうですし、ブラピがジェニファー・アニストンと結婚した際にハリソンを招待してるくらいですからそこまで不仲だったワケではなく、役作りの一部だったのかもしれませんケド。
公開当時、ブラピは既に「セブン」や「12モンキーズ」に出たおかげで大ブレイクしていたので、2大スター共演に話題が集中していました。が、作品自体が地味だったのであまりヒットもしませんでした。
ぶっちゃけ、公開当時に劇場で観た時は「えぇ~!?あれだけ話題になったのに、かなり地味だし、なんかパッとしない映画だったなぁ・・・」って思いましたが、何故か後からまた観たくなる作品。DVD化されてからも何回も観てしまいました。
豪華共演の今作の評価はと言いますと・・・
《 評価:C- 》
全体的に見れば地味過ぎるほどに地味です。サスペンスにしては上がり下がりもあんまりないし、大したアクションなどもない。二人の共演じゃなくてもいいと言えばいいかも。でも、ドラマとしてはそこまで悪くはないかと思います。それぞれのキャラクターが“普通の人”っていう感覚なので、それが逆に地味にしているのかもしれません。
ハリソンのキャラは今まで彼が演じてきたようなヒーロー的な人物ではなく、普通の警官。仕事と家庭がある一般の人って感じです。ブラピが演じるローリー(フランキー)もホントは普通の人。ただ、自分の目の前で父親が殺されてしまった為に武器を手に取って戦い始めたという悲しい背景があるだけ。二人が過去に演じてきたキャラとは全く違うのでそういう部分をあえて見ていけば違った面白さがあるのも事実です。
ローリーがニューヨークに来て、友達のショーンと再会するシーンなどでは彼の良さがよ~く出ていると思います。二人で悪ふざけしながらアイルランドの曲を口ずさんだり、落ちていたゴミでサッカーしたりするのですが、ブラピ自身が持つ少年っぽさがしっかり出ていて、観ている観客に安らぎを感じさせてくれます。
また、トムの自宅でのパーティーのシーンではトムの娘がスネているのを見つけて階段で娘の目線になって話を聞いているローリーが映されます。ここでもブラピ自身が子供が好きという雰囲気が伝わり、なんとも愛らしい1シーンになっていると感じます。
酷評されている作品ではありますが、観方を変えれば楽しめる部分も多くありますし、よーく見ていくと作品を観た方の中で二人の男の間にある何かをもっと掘り下げていくことも出来ると思います。時には親子愛にも感じられ、時には男同士の友情、愛情や絆、そして全く違う生き方をしてきた二人の素顔を観客なりに理解することが出来るのではないでしょうか。
劇中に流れるアイルランド民謡的なサウンドがまたいい!!落ち着かせてもくれるし、悲しくも感じさせられる。映画を盛り上げるエレメントとしてしっかり役立っていますので一見の価値はあります。
↓関連作や二人の出演作などもどう?
- James Horner
- The Devil's Own (1997 Film)
- サントラ, ドロレス・オリオーダン
- デビル
- パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- パトリオット・ゲーム
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- ハリウッド的殺人事件
- ジェネオン エンタテインメント
- Mr.&Mrs.スミス アンレイテッド・エディション
- ポニーキャニオン
- スリーパーズ
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- ソラリス <特別編>
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- RONIN
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- モナリザ・スマイル
- パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- プリティ・ガール
- ワーナー・ホーム・ビデオ
- ペリカン文書
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堂々の完成!!~「24-Twenty Four-」映画版の脚本完成☆~
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- 24 -TWENTY FOUR- シーズン5 DVDコレクターズ・ボックス
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- 24 -TWENTY FOUR- シーズン5 DVDコレクターズ・ボックス + FOX売筋3タイトル!!「ダイ・ハード」「ダイ・ハード 2」「タイタニック アルティメット・エディション」(Amazon.co.jp仕様)
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- 24 -TWENTY FOUR- トリロジーBOX (初回限定生産)
- アメリカンTV研究会
- アメリカンTVドラマ「24」解体新書
- 小島 由記子, ジョエル サーナウ, ロバート コクラン
- 24 TWENTY FOUR5〈1〉07:00‐13:00
- ジョン カサー, Jon Cassar, 岡山 徹, WORD’S WORTH
- 24 BEHIND THE SCENES―『24』の舞台裏
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2007年のご挨拶&大作、話題作を先取り!!
が、多くの方が遊びに来てくれて何とか年を越えることが出来ました
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Die Hard~ダイ・ハード~
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007/Dr.No~「007/Dr.No(ドクター・ノオ)」~
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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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リーグ・オブ・レジェンド 時空を越えた戦い (Blu-ray Disc)
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やっと復活!「Live Free Or Die Hard(仮題:ダイ・ハード4)」予告が公開!
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SAWⅢ~ソウ3~
- 角川エンタテインメント
- ソウ3 DTSエディション
結論から言うと、「かなりエグくて、グロい!」出来です。今までのシリーズ中、ある意味スゴいし、ある意味キツい。だからシリーズを観た事あるからって気軽に行かない方がいいかも。
シリーズ3作目の評価は~
- 角川エンタテインメント
- ソウ トリプル・パック (初回限定生産)
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- SAW(UMD Video)
- 角川エンタテインメント
- SAW ソウ DTSエディション
- 角川エンタテインメント
- ソウ2 DTSエディション
- 角川エンタテインメント
- ソウ&ソウ2 ツインパック (初回限定生産)
- Original Soundtrack, Page Hamilton, Danny Lohner
- サントラ, フロント・ライン・アッセンブリー, チャーリー・クローザー, フィア・ファクトリー, エネミー
- SAW
- Original Soundtrack
- Saw 2
- Original Soundtrack
- Saw 2
- Original Soundtrack
- Saw 3
- サントラ, オール・ザット・リメインズ, スタティックX, スレイヤー, ラム・オブ・ゴッド, ヘルメット, ディスターブド
- ソウ3 オリジナル・サウンドトラック
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